| ヒトラー 独裁者の魅力++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ヒトラー 独裁者の魅力 | |
”偉大なる総統閣下”アドルフ・ヒトラー Adolf Hitler |
|
| ■反ユダヤ主義(Antisemitismus)とは | ”反ユダヤ主義” |
| Antisemitismusとは、ユダヤ人への偏見や差別の歴史が、近代社会への不満と結びついたものと見ていいだろう。それは外見的には極めて感情的であり、ほとんどの根拠のないものである。しかし、ヒトラーの思想はこれを中心に成り立っていた。 紀元70年のディアスポラ以来、ユダヤ人は世界に分散した。しかし、現在パレスチナに帰還する人々を見れば分かるように、そもそも人種としてのユダヤ人は存在しない。宗教的な反感によってユダヤ人は差別されたのである。かれらは、信仰を守るということの引き換えにヨーロッパにおいては、どこでも土地所有は禁じられ、職人や正規の商売から締め出された。キリスト教の教えにそむく行為のはずだが、それが認められてきたのである。 結局ユダヤ人がつける職業と言えば古着屋、行商人、金融業といったもので、ことに金融は利子をとるためキリストの教えに反する行為であった。そうした歴史的背景から、ユダヤ人は経済の中核を担うことになるとは何とも皮肉である。 こうして近代になると、自由主義・資本主義の影響が各地に出始める。牧歌的な古い共同体は消え失せ、人間関係は金銭化し、村落の共同体はどんどん解体していく。都市の労働者の出現、そして不況による失業者の出現。これらの不満は、共同体からいつも排除されてきた身近なアウトサイダーに向けられていた。しかし、ユダヤ人はこのころは既に多くが各国に同化していたわけで、軍隊にさえ参加している。むしろ、感情的に大衆を扇動する思想として利用されてきた、どこの世界にもある”いけにえ”の対象としてきわめて原始的な感情の発露だったわけである。 1890年代帝国主義的国民統合のイデオロギーに反ユダヤ主義は利用された。ドイツにおいては著述家ヴィルヘルム・マルがAntisemitismusという言葉を最初に使用したとされている。彼はこう書いている。 ”数百万のユダヤ人が沈黙のうちに考えていることは、セム民族による世界支配がふさわしい。” エンゲルスの反デューリング論で知られるデューリングも、 ”ドイツ精神が現在なぜこうも気味悪いものとなったのか。それはドイツ精神が宗教においてのみならず、みずからを忘却し、みずからをユダヤ民族に売り渡してしまっているからである。” と述べ、公職につくユダヤ人の数の制限や法律・新聞出版の世界からユダヤ人を遠ざけること、ユダヤ人との結婚の禁止などを要請している。 ヒトラーの生きた時代、当時ドイツには50万程度のユダヤ人がいて、それは人口のわずか1%にも満たないものであった。しかし、都市に70%が住んでいて、都市ではかなり目立つ存在であったことであろう。ことにロシア革命以後東方ユダヤ人はきわめて目立つ存在だったに違いない。かれらは、黒いカフタンを服装にしていて、ユダヤ教の律法やタルムードを守り、独特のイーディッシュ語世界を形成していた。ロシアやポーランドから革命を逃れて流入したものも多く、ヒトラーが青春時代を過ごしたウィーンでは人口の8%にも達し非常に目に付いた。 第一次大戦では10万人のドイツユダヤ人が軍に参加し、7万8千人が前線で戦い1万2千人が戦死した。こうした事実にもかかわらず、戦争の長期化・国民生活の窮乏化は反ユダヤ主義台頭を進めた。反ユダヤ主義のパンフレットだけでなく軍の報告書にも見られる。 ”都市において、ユダヤ人はあらゆる食料品やあらゆる生活必需品でもうけている。地方では、家畜、麦わら、ジャガイモ、穀物などの購入の際、家畜売買人団体や多くの軍需会社仲買人としてほとんどいつもユダヤ人が所有者と対立している。ユダヤ人は労せずに安全に法外な手数料をくすねとっているのだ。” 20世紀初頭の反ユダヤ主義団体として「全ドイツ連盟(ADV)」がある。1894年設立で、1908年指導者となったマインツの法律顧問ハインリヒ・クラースやその後の指導者が狂信的な人種イデオロギーを唱えている。かれらの思想は、世界を人種間の闘争ととらえ、善と悪、英雄精神と商業精神そして、アーリア民族とユダヤ民族の闘争であると主張し、ユダヤ民族は「内部の敵」だとされている。この団体ADVは、ロシア革命後、モンゴル人化した600万の劣等人種がバッタの大群のようにドイツに殺到していると叫んで不安をあおっていた。プロイセン政府はポーランド人やユダヤ人に対する国境を閉鎖している。 またワイマール共和制初期の最大の反ユダヤ主義団体としては、「ドイツ民族防衛同盟(Deutschvolkisch Schutz-und-trutzbund、DSTB)」が存在した。1919年にはワイマール共和国=ユダヤ人共和国への闘争宣言を行っている。1922年には医者・学者や中流階級を中心に会員が20万人まで拡大している。そもそも敗戦は、前線の兵士や多くの国民にとっては寝耳に水で、ドイツが敗れるはずがないというのが彼らの心情であった。そしてそれはユダヤ人による裏切りがあったということで合理化された。 また、敗戦・帝政の崩壊で各地は革命の不穏な動きがあって、ドイツ人の間に革命の恐怖が蔓延していた。ことにレーニンによる世界革命宣言はますます人々を神経質にしていった。ドイツでは結局、社会民主党を軸に右翼が結集して共産主義者の革命は鎮圧されることになる。 1920年にNSDAPはフェルキッシャー・ベオバハター(国民的観察者)という雑誌を買い取り、そこで政治的主張を展開している。この雑誌に記載されたヒトラーの演説の内容を以下に示しておこう。 ”ユダヤ人たちは自分たちを守るために、出版やフリーメーソンを利用し、肉体面では国際的労働運動を利用している。そうした運動の実際の指導者は、いかなる場面でも今も昔もユダヤ人なのである。ユダヤ人は国家の中に国家を築いて暮らしており、略奪の遊牧民であるにも関わらず、最も民族的な人種である。民族性と宗教はユダヤ人の中で相当に補完しあっており、それによって彼らは世界支配に駆り立てられるのである。ドイツにおいてユダヤ人と言えばかつては宮廷ユダヤ人であったが、今日においては人民ユダヤ人である。なぜなら、それが彼らの目的に役立つからであり、いづれの場合においても、ユダヤ人は血を吸うヒルとして国民にとりつき、屍(しかばね)をつたって商売と政治に入り込むのである。世界支配を達成するために、ユダヤ人は次のことを要求する。 @諸国民から国民性を抜き取るA土地の没収B自営中間層の絶滅-公有化C国民の知識階層の根絶(ロシアを見よ!)D己の支配を永久に保証するために、出版や芸術、文学、映画などによって国民を白痴化すること。またそのために世論を混乱させ、帝国感情を破壊し、宗教的信念に挑戦を挑み、分派活動を促進することなど。また道徳と習俗の破壊(ユダヤ人は常に少女売春業者である!女性の公有化!)。金銭こそユダヤ人の愛と性格を物語るのだ!Eそして目的にいたる究極の手段として、階級闘争がユダヤ人の役に立つのである。労働者は国際的金融資本を保護するためにその手段として利用されるのだ。民族の連帯は破壊され、代わって国際的な連帯が推進される。 東方ユダヤ人と西方ユダヤ人の間にはいかなる違いも存在しない。実直であれ、邪悪であれ、富者であれ、貧者であれ、勇者であれ、臆病者であれ、戦いはただユダヤ人の人種に対して向けられる限りで意味を持つのだ。万国の労働者よ団結せよ!と言うべきではない。戦いの叫びはこうでなければならない、万国の反ユダヤ主義者よ団結せよ!ヨーロッパの諸国民よたって自らを解放せよ。” このヒトラーの主張を見ると、反ユダヤ主義の影には、近代化(資本主義の進展による共同体の解体)という社会現象が見えてくる。ドイツの敗戦はその社会の変動を負の方向に急激に進めたために国民に反ユダヤ感情というはけ口を与えてしまったと見える。宗教弾圧は、人間の歴史では当たり前のように存在している。他者にとって、異教徒はまさに別世界の存在に見えるようで、なかなか理解し難いものがあるというのも理解できる。実際日本でも、キリシタン弾圧が極めて卑怯で残酷な方法で行われたことからも想像がつくというものである。 |
|
| ★《あなたの心の鉤十字(ハーケンクロイツ)をもっと正直に認め、堕落から解放されなさい》★ | |
| [ |
|